こんばんは。
Do.です。
今日のテーマとトピックです。
・システムA(カギ足ロジック) FT5検証結果
今週:大きくプラス 5万回の検証達成
・検証用EAの本当の役割をお伝えします
(先週のテーマ)
ランダムな相場で生き残る最強の方法
システムと裁量のハイブリッド
・シンプルロジックFXの進捗
システムB
検証用EA フィルター・決済機能追加
資金管理
ロジックの仕様作成
オートクリックの指標表示機能で月曜日の表示不具合を修正
ドル円 システムA(カギ足ロジック) 今週のFT5検証結果
今週も大きくプラスでした。
そして、検証数5万回を達成しました。
2022年12月から始めたFT5の検証。
1ヶ月くらいの予定だったのですが、
気がつけば3年になろうとしています。
テストとして多少のルール変更は行いましたが
単一ロジックで3年間、この結果を出し続けているのは
王道のトレンド戦略だからこそ。
このカギ足ロジックの検証用EAも少しずつ形になってきているので
後ほどバックテスト結果をお見せしますね。
11月7日(金)
11月10日(月)
11月11日(火)
11月12日(水)
11月13日(木)
検証用EAの本当の役割をお伝えします
EAといえば自動売買ツールなので
ツールに任せて楽に稼ぐ、といったイメージがありますよね。
また、ナンピンEAで無料のものがたくさんありますので
いつか破綻する怖いもの、といった印象を持っている人も
多いと思います。
私はこれまで50個以上のEAを作ってきましたが
楽して稼ぐために作ってきたわけではありません。
「検証用EA」と言い続けてきたように
検証を楽にするためにEAを作り続けてきました。
(プログラミングはできないですし、AIにコードを書いてもらって作っているわけでもないので
仕様書を作ってプログラマーさんに依頼しています)
先週は下記のようなテーマでお届けしました。
「ランダムな相場で生き残る最強の方法~システムと裁量のハイブリッド」
半裁量トレードを行うのに、
どうしてEAが必要なのか。
その理由を、システムBを一緒に開発しているKさんとのやり取りから
読み取っていただければと思います。
長文になりますが、今週はじめから今日までのやり取りの一部を
掲載しますね。
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● 2025.11.10:Kさん
週末の時間を使ってEAの検証をしておりました。
決済は
直近高安値_ローソク5本
です。
軸となる設定を決めて、根拠をもって、
設定を追加したり、削除したりを繰り返し
パフォーマンスの良い値を導こうとがんばりました!
かなりの時間を費やして検証したのですが、
意外な結果となりました。
意外にも、あまりフィルターを付けない設定も良いという結果でした。
フィルターを付けることで、勝率5割、PF1.20
という設定もみつかりました。
以下整理してみますと、
共通:
期間:7/1~9/30
24時間稼働
【設定221】[シン・ギ、シン・シン(乖離のみ)+PO+ZigZag長さフィルター]
総損益:12.11
PF:1.20
勝率:50%
連勝数:8
連敗数:8
【設定219】[シン・ギ、シン・シン(乖離のみ)]
総損益:32.92
PF:1.10
勝率:45.43%
連勝数:8
連敗数:9
【設定222-a】[シン・ギ、シン・シン(両方)、ギ・ギ+ZigZagフィルター]
総損益:46.84
PF:1.10
勝率:44.74%
連勝数:7
連敗数:8
【設定222-a】[シン・ギ、シン・シン(両方)、ギ・ギ]
総損益:29.59
PF:1.05
勝率:43.71%
連勝数:7
連敗数:10
細かな設定につきましては、
添付エクセルの対応シートをご参照ください。
(上記設定はシートタブに着色してます)
パソコンのスペックの問題もあり3か月間の検証しかできませんでしたが、
長期スパンで稼働させたときどのような結果になるか気になります。
【設定221】は勝率は高いのですがエントリー回数は極端に少なく
平均すると1日に1回のトレードです。
総損益も少なく、ちょっと物足りなさを感じてしまいます。
資金管理ロジックと組み合わせると、安定しているので、
もしかすると一番良い設定かもしれません。
【設定222】はエントリーパターンを全て入れています。
総損益が一番大きいです!
このロジックは優位性があるのではないかと感じました。
とりあえずの結果ではありますが、
【ZigZag長さフィルター】は効いていると思います。
● 2025.11.10:Do.
長時間のバックテストありがとうございます!
結果に対する考察も詳しく記載されていて素晴らしいです。
少しずつ、ロジックの全容が見えてきましたね。
今回のバックテストで経験されたように、
私が開発してきた多くのロジックでも下記のような傾向が見られました。
・基本のロジックが勝率40%以上という優秀な結果を出している場合
フィルターをかけてもそれほど変わらない
・フィルターを多くかければ勝率は上がるけれど
取引数が少なくなって総損益は少なくなる
・様々なフィルターの中で基本ロジックの大枠(スキャル、ボラティリティ大、トレンド戦略といった大枠)に沿ったフィルターが効果がでやすい
(今回はZigZag長さフィルター)
・結果として基本のロジック+裁量が総損益は最も大きくなる
ZigZag長さフィルターはボラティリティが大きくなるところを狙っていく今回のロジックとしては
取り入れて良かったと思います。
● 2025.11.14:Kさん
その後、EAでいろいろ試してみましたが、
なかなか難しく良いパフォーマンスは得られませんでした。
適当に試行錯誤してみたら、
きれいな右肩さがりの損益曲線になる設定をみつけました。
もしかして、これって、大胆に反対の設定にしたら、
右肩あがりになるのでは?
と思い設定を変えてバックテストをしてみました。
あ!やっと見つけた!と、この時はとても興奮したのを覚えてます。
この時のテスト期間は6/1~6/30の1ヵ月間です。
でも、後半伸びなくなってきてるし、
もう少しテスト期間を伸ばしたらどうなるだろうと、考えました。
6/1~8/20の2か月半でテストした結果、
こうなりました、、、(-_-;)
ということで、もう設定を変えて検証をするのは、
チャートの動かない週末だけにしておいて、
平日はチャートシグナルにお手伝いしてもらいながら
裁量トレードをしていきたいと思います。
EAがこんなに難しいとは、、、
やはり、なにごともやってみないとわからないですね。
とても、難しいということがわかっただけでも、収穫です!!
それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
● 2025.11.14:Do.
検証結果と考察をお送りいただきありがとうございます。
トレンドで大きく取っていけないスキャルで
右肩上がりのバックテスト結果を出すのは
とんでもなく難しいと感じています。
資金管理ロジックを加味して
1年間位の期間で、なんとかプラスに持っていくことができれば
それでもすごいことだと思います。
昨年から作ってきたシステムBのスキャルでは
最初から資金管理ロジックありきでしたが
それでもなかなかプラスに持っていくことはできなくて
最終的にはレンジの負けをトレンドで取り戻す
トレンド戦略に戻ってしまいました。
(これについては、まだ途中ですので
優位性があれば、システムCとして出せる可能性も残っています)
バックテストを絡めて検証する場合は、
チャートを表示しないビジュアルモードでないテストだとしても
結果のチャートを確認することも良いと思います。
グラフと見比べながら
右肩上がりのときにチャート状況と
右肩下がりのときのチャート状況と何が違うのか。
なぜそうなるのか。
パラメーターとグラフだけでは見えなかった部分が見えてきます。
また、私がよくやるのは
ビジュアルモードで回しながら
ボーっと眺める方法です。
すると、あ、こんな動きをするんだ、
ということが見えてきます。
また、アバウトに設定を行って
複数のMT5にセットしてデモ口座で稼働させる方法も
好きです。
5つくらいのMT5でいろいろな設定で動かしてみて
その特徴を確認していきます。
そこで得たヒントを半裁量の部分に活かしていきます。
何もしなくても勝手にトレードしてくれるEAの良さは
ここだと感じています。
自動で楽して勝つためではなく
自動でさまざまな検証をしてくれて
自分の半裁量に活かす材料を与えてくれるところです。
>EAがこんなに難しいとは、、、
>やはり、なにごともやってみないとわからないですね。
>とても、難しいということがわかっただけでも、収穫です!!
まずは第一歩を踏み出せたことが良かったと思います。
暗黙知やトレードオフなど
基本的な部分が見えてきたら
次の段階です。
ご自身の半裁量トレードに役立つ部分が見えてきていると思います。
それを活かしながら
資金管理ロジックを加えた戦略を考えていきましょう。
● 2025.11.15:Do.
手軽に過去検証を行えるのがEAの良いところです。
EAは楽に稼げる魔法の道具ではなくて
圧倒的に検証を楽にしてくれる道具なので
その利点を活かしながらヒラメキにつなげていただければと思っています。
1点勝負で勝率とリスクリワードのみで結果を出していくスキャルで
ストップとリミットを自動設定する場合は
資金管理ロジックが肝になると考えています。
ツールが出してくれたエントリータイミングを裁量で精査して
勝率を上げて、資金管理ロジックで大きくプラスに持っていく。
これがシステムBの大枠なのかな、と感じています。
参考までにEAのデイトレの例と比べてみると
スキャルのEAの難しさがわかるかと思いますのでお伝えしますね。
システムAのカギ足ロジックはデイトレでトレンド狙いなので
資金管理ロジックなしでもエントリータイミングの精査で
プラスに持っていけます。
(もちろん相場次第で、トレンドが数週間出ないような相場では無理ですが)
下記が11月に入ってからの13日(木)までの
システムAの検証用EAの結果です。

こちらは、3年間の手動検証で優位性を研究し続けたものを半自動売買として完成させた上で
検証用EAを作る、という順番ですが、やっとここまできました。
3年かかって、やっと8割くらい完成したところです。
毎週お伝えしているFT5の検証を、なんとか検証用EAで再現したいと思っていますが
とにかく複雑なので、まだまだ課題は残っています。
いつかは完成させたいなと思って取り組んでいます。
(FT5の検証結果と同等の勝率70%は出すことができています)
今回、EAを始めて検証に使ってみて
いろいろな発見があったかと思います。
昨日から、長いメールになってしまっていますが
EAの全体像を把握していただければと思ってお伝えしました。
● 2025.11.15:Kさん
Do様
おはようございます。
Kです。
>自動で楽して勝つためではなく
>自動でさまざまな検証をしてくれて
>自分の半裁量に活かす材料を与えてくれるところです。
ここ1週間はとにかく、良い結果を出したい、
出さなければという焦りもあり、意地になって
最適解を見つけようとしていたと思います。
Doさんのお言葉を受け、本来の目的を思い出しました。
ありがとうございます。
追伸のメールも拝見いたしました。
スキャルのEAは難しいというのも理解できましたし、
とても、勉強になりました。
実は、思うような結果がなかなか出なくて少し自信をなくしていました、、、
でも、すごいことに挑戦しているんだなということが分かりましたし、
また、モチベーションが上がりました!!
ありがとうございます(^^)
EAの検証も、いったん落ち着かせます。
ひとつのことに夢中になると、時間を忘れて、
そればっかりになってしまいます、、、
そうなってくると、いいアイデアはなかなか浮かんでこないんですよね。
Oさんのご協力に関しまして、とても嬉しいです!!
(※ Do.注:Oさんについては後ほど紹介します)
しかも、すり抜けロジックを研究されて使っていただいているのは、
本当に嬉しいですね。
Oさんの、ZigZagHの検証について、拝見させていただきました。
とても、深く考察されていて、とても感激しました!
素晴らしいですし、
なにより、同じ目標をもって興味を持たれたことがとてもうれしいです。
設定に関しましても、「通常ローソク足_逆方向_true」にされていて、
ここを研究してくださるのは嬉しいです。
これは、ロングだと、「陽線1本分得をしてエントリー」の意味合いがあります。
通常ローソク足にたとえると、陽線→陽線ではなく陰線→陽線でエントリーとなるからです。
スキャルでは肝になる部分です。
「すり抜けロジック」はエントリータイミングは
感覚に頼る部分が多くメンタルによる影響が受けやすく
安定しない部分がありました。
リカクについても、値動きをみながら、
伸びないと感じたら手動でリカク、
大きく伸びた時はシンプルリミットGの自動決済に
おまかせするというスタイルでした。
一方で、現在開発中のシステムBは
エントリータイミングをロジックで精査してサインを出してくれるので、
エントリーの部分に限っては感覚に頼っていた部分を
大きく補ってくれてメンタル的にも安定させてくれます。
ZigZagHはインジなので、
シンプルロジック(システムAのゴールド版)をベースとしたチャートに
ZigZagHサインを表示させ、それを根拠にエントリー、
決済は「すり抜けロジック」に任せるといった使い方もできそうです!
これは、何か化学反応が起きそうでわくわくします!
これですと、大きく利幅をとることも可能ですよね。
さらには、システムBは平均足の色反転を使って波をとらえているので、
エントリー後、逆方向に動いて全く含み益が出ることなく
損切りになるパターンは少なくなってくると思います。
そうなると、建値シフト決済を使って、引き分けをつくりながら、
勝ちを増やすという戦略も有効になると思います。
どんどん、アイデアが出てきます!
「突っ込み過ぎフィルター」の採用につきまして、
ありがとうございます!
レンジの時やトレンドの終わりにどのような結果になるか楽しみです!
こちらのフィルターは、かなり、期待しています!
――――――――――――――――――――――――――――――――
いかがだったでしょうか?
EAを作り始めて人にとっては、参考になる部分がたくさんあると思います。
私も最初はKさんと同じで
なんとかパラメーターを変更して良い結果を出そうと
必死になっていました。
様々な方法を試した結果、
今、痛切に感じているのは
「裁量とシステムのハイブリッド」が
継続して結果を出し続けるということ。
相場の状況に合わせて変化し続けることができるから。
それから、Kさんとのやり取りで登場したOさん。
実は先週「システムBの検証のお手伝いをさせていただきたい」と
お申し出を受けました。
ZOOMでお話をして、
とても実直な方だと感じましたので
お願いをすることにしました。
そのOさんがまとめてくださった検証資料を
Kさんにお渡ししたところ、
とても感激してくださって、新たなヒラメキも出てきたようです。
私一人ではとても考えられなかったシステムBが生まれてくれそうで
とっても楽しみです。
シンプルロジックFXの進捗
今日のメインテーマでお伝えした通りで
検証用EAを使って様々なテストを行っています。
また、追加で新たな決済機能やフィルターの搭載を依頼したところです。
資金管理ロジックの仕様作りは来週まで掛かりそうですが
ツール関係は最終段階まできました。
今後はお二人の検証とルール作りを楽しみに待ちましょう。
それから、オートクリックの指標表示機能に一部不具合が見つかりましたので
修正バージョンをメンバーサイトにアップしました。
ご購入いただいた方は
お手数をおかけしますが、ダウンロードして差し替えてお使いください。
よろしくお願いいたします。
それでは素敵な週末を。
感謝
Do.






