あなたはFXの全体像を知っていますか?
こんにちは。
Do. です。
久しぶりに自然道の投稿です。
今後、週の真ん中あたりのタイミングで
自然道やFXのメンタルについての投稿を行っていきます。
相場の世界で生き残っていくためには
ロジックのような技術的なことよりも
メンタルのほうが大切です。
その本質をお伝えしますので楽しみにしていてください。
あなたは大谷選手の160キロの球を打とうとしている
さて、それでは本題です。
FXの全体像ってわかりますか?
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「 えっ? 全体像ってどういうこと? 」
と思っている方も多いと思います。
例えば、スポーツに例えると
野球であれば
リトルリーグ、高校野球、大学野球、社会人野球、プロ野球、独立リーグ
こんな感じで並べると全体像が見えてきます。
この全体像が見えると、
プロの世界までの道筋が小学生でも見えてきますよね。
サッカーやテニスなどのスポーツも同じです。
では、FXは?
中学や高校の部活でFX部ってあまり聞いたことがないですし、
大学や社会人のFX選手権ってあまり聞かないですよね。
FX世界選手権ってありませんし(思いつくのはロビンスカップくらい)
囲碁や将棋、書道のように段位があるわけでもありません。
私たちの中にFXというジャンルがもともとは存在していないので
いきなりその世界に入っても何もわからないまま
取り組んでしまうことになります。
一言で言えば、玉石混淆、
何でもありの世界に、
いきなり足を踏み入れてしまった、
という状態になります。
こんな光景を想像してみてください。
バッターは小学生、
ピッチャーは大谷選手。
いかがでしょう?
普通に戦えば小学生に勝ち目がないことは明らかです。
ところが、FXでは、このような状況はいくらでもあります。
そして、たまたま小学生が大谷選手からホームランを打ってしまうことも
可能な世界です。
走り込みや筋トレのような地道なトレーニングを
何年も行わないとプロの世界に行くことができない野球と比べると
FXの身体能力としてはマウスをクリックすることさえできれば
プロと同じ土俵で戦うことが実現してしまいます。
これは、ある意味
とんでもないアドバンテージなのですが
逆の視点で見ると
とんでもないリスクになります。
この「 とんでもない 」事実を
どれだけの人が実感して
相場と向き合っているのでしょう?
「 そんなこと、考えたこともなかったなあ 」
と感じた人は、
是非、一度じっくりと考えてみてくださいね。
もう一つのFXについての誤解
スポーツとFXを比べてみると見えてくる事実が
もう一つあります。
あなたに質問です。
「 なぜ、FXを始めたのですか? 」
答えはこれですよね。
「 お金を稼ぐためです。 」
「 他にどんな理由がありますか? 」
と、逆に質問をされかねないですよね。
では、スポーツだったら?
今の野球少年に「 なんで野球やってんの? 」
と質問したら
「 大谷選手がかっこいいから。」
という答えが帰ってくるかもしれません。
もしかしたら、
FXに取り組んでいる人の中にも、
ジョージ・ソロスやウォーレン・バフェットにあこがれて
相場の世界に入った人がいるかもしれません。
あるいは、
一目均衡表を作った一目山人(細田悟一)にあこがれて
チャートの研究に取り組みたいと思って
日々、チャートに対峙している人もいるかもしれません。
でも、そのような方は
非常に少数だと思います。
「 お金を稼ぐためにFXを始める 」
これが決して悪いことではありません。
ただ、プロ野球選手になってお金を稼ぐことができる人が少ないのと同じで、
FXで稼ぎ続けることができる人も
ほんのわずかです。
そして、プロ野球で稼ぐことができるようになるまで
何年もトレーニングの日々が続きます。
中学から初めて高卒ルーキーでプロで活躍できるような人であったとしても
6年間のトレーニング期間を経ています。
こんなに短期間で活躍できる人はほぼいないですよね。
それに比べると、FXは大きなアドバンテージがあります。
身体能力としては、
マウスをクリックすることさえできれば良いわけですから。
ただ、過去チャートとデモ口座でのトレーニングを
ひたすら行う必要はあります。
これを継続できないのは
もしかしたら、FXに取り組む理由を間違っているのかもしれません。
「 FXでお金を稼げたらいいなあ 」
といった軽い気持ちだけで継続した結果を残せるほど
甘い世界ではありません。
そして、技術的なトレーニングを継続できたとしても
もっと大切なことがあります。
それは、リスクの本質を理解することと
遺伝子に刻まれた本能を受け入れること。
これらについても、少しづつ話していきますね。
最後に、リスクについてのヒントをお伝えします。
不確実性の性質や影響を認識する
僕らは不確実性に満ちた世界に生きています。
相場の世界もその影響を大きく受けます。
田淵直也さんの『不確実性超入門』の巻頭のことばから引用します。
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不確実性の性質や影響を考えれば、
短期的な結果に振り回されることなく、
長期的な成功の可能性を高めていくことが
唯一の解決策となる。
本書は、不確実性の入門書として執筆されたものであり、
不確実性に起因するリスクを管理・抑制するための
技術的な観点にはあまり触れてはいない。
だが、本当に大切なことは、
技術を習得することではなくて、
不確実性に対する意識を変えることである。
とはいえ、意識の変革は簡単なことではない。
結局、常に自分で考え、
自分で不確実性に向き合っていかなければ、
その意識変革は成し遂げられないのだ。
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とんでもない資金力を持ったプロが存在している相場の中で
僕らは戦っています。
そして、
もっと大きな不確実性というリスクにも対応する力が求められています。
常に自分で考え、
自分で不確実性に向き合い、
意識の変革をしていきましょう。
相場の世界で生き残るためには
そこがスタート地点です。