観ること~山ぐらし から学んだトレードの原点:2019.02.03
おはようございます。
Do. です。
今日は山ぐらしをしていた頃の話を少し。
実は、その頃の暮らしで実践していたことが
今のトレードにもとても役に立っています。
自然の中での暮らしというのは、
五感でキャッチする情報がとても重要です。
それが生死に直結することすらあります。
今の時代はそこまでのことは少ないと思いますが、
開拓時代やアイヌの人たちは
どんな工夫をして厳しい自然の中で生き抜いてきたのだろうか。
そんな疑問があって
アイヌが住んでいたチセという家の作りを
徹底的に調べたことがあります。
詳しいことはまたお話する機会もあると思いますが
寒い冬も快適だったようです。
私が山ぐらしの師匠に弟子入りしたのは
大学卒業後の 20 代。
夏は畑を作って必要な建物を建て、
冬に備えて薪を切る。
真冬は外でやることは少ないのですが、
3 月になって少し暖かくなると
日中、とけた表面の雪が
朝方の冷え込みで凍って固くなります。
かた雪と言っていましたが、
その状態になると、雪の上を長靴で普通に歩くことができるんですね。
積雪分の高さがあるので、夏場よりも足元が高くなります。
そこで、夏には届かなかった高さの枝を払ったり、
夏場行くことができなかった山の頂に近いところまで登って
きのこのホダ木にするための広葉樹を切ってソリに積んで持ってきたり。
夏にはできないことが冬だからこそできる、
ということもたくさんありました。
山ぐらしの 5 年間で師匠から教わった大切なこと。
それは、「 観ること 」
そして、「 実験をすること 」
すべてがその繰り返しでした。
まず、観ることからすべて始まります。
きゅうりが病気にかかっていないか。
水は足りているのか。
とうもろこしはシカに食べられていないか。
水源の沢の水位はどれくらいなのか。
そして、実験。
野菜の間にマリーゴールドを植えれば
虫の数は少なくなるのか。
きゅうりのたんそ病に酢を希釈したものを噴霧したら
効果はあるのか。
ほうれん草は、どの種をどれくらいの間隔で蒔けば
夏の間食べ続けられるのか。
秋に収穫した大根や人参は
どのようにすれば春まで貯蔵できるのか。
実験結果を次に生かしていきながら
最善の方法に近いこたえを探していきます。
トレードも同じことをしているだけです。
観察し、検証し、アップデートする。
その中でも ありのままを「観る」ことは
すべての原点。
ただ、「観る」だけです。
そこに、自分の主観、思い込みを入れないようにする。
それを徹底していたら
ちょっと面白い世界が見えてきます。