FX:インジケーターは事実の分析に過ぎない~ルールを進化させる裁量判断

インジケーターは事実の分析に過ぎない~ルールを進化させる裁量判断:2018.10.12 朝のライン

 

おはようございます。

Do. です。

 

昨夜の NY ダウは 25000 ドルを一時的に割り込みました。

ただ、ここで下げ止まってその後は上昇しています。

ドル円も同じ動きで

一時的に 112 円を割りましたが

今のところ戻ってきています。

 

今日の日経平均が踏みとどまることができるかどうか。

昨日、5% 超えの下落をした中国がどうなるのか。

 

まずはこれらを見ていきましょう。

NYダウは一本調子の下げは止まって

ダブルボトムのようなチャート形状になっているので

ここから 11 月 6 日の中間選挙へ向けて上昇、というのは

トランプ政権にとっては有利なシナリオになります。

もちろん、まだまだ下落継続もあるので

ドル円がどのような影響を受けていくのか

注意が必要です。

 

 

昨日の私の ゆったり V スキャル の結果です。

 

 

 

 

市場が荒い動きをしている時なので

午前中は安心して入れる状況ではありませんでした。

チャートだけを見ると問題ないように思いますが、

通常よりボラティリティが大きく

いつ、急騰急落がおきるかわからないなあ、

と感じていたので慎重に見ていました。

 

午後に数回エントリーしましたが、

ボラティリティが大きいだけあっていつもより値幅が大きく取れたので

早々に切り上げました。

 

 

今日のワンポイントレッスンは

ルール作りとその実践において

私が大切にしていることを話しました。

 

ルールを作る大前提として、

「 この先のチャートがどのように動くかは、誰にもわからない 」

という事実があります。

ランダムに動くレートを

なんとかして型にはめる作業がルール作りです。

 

私は、ルール作りにインジケーターを使っていますが、

このインジケーター自体の役割を

正確に把握しておく必要があります。

 

インジケーターというのは、

事実を分析するために作った道具でしかない、ということです。

 

インジケーターには

ラインで表示するものが多いのですが、

そのラインには一つの限界があります。

 

必ず境界が存在するということ。

 

境界が存在することが

インジケーターの限界になります。

 

事実としてのレートは

ランダムなプロットをつないだものとして存在しますが

そのプロットに数式を当てはめてラインにしているわけですから

そのラインは事実を分析しているに過ぎないのです。

 

そのため、ライン周辺に曖昧な部分が出てきます。

 

この、あいまいな部分を裁量で判断していくことによって

ルールは進化していきます。

 

基本のルールをその背景も含めて正確に把握すること。

そして、数稽古でそれを身体で感じるようになること。

そうすることで、あいまいな部分の裁量判断を

自分ルールとして構築することが可能になります。

 

 

私の教材がロジックを全て公開しているのは

手にしていただいた方が、自分ルールを作ることが

できるようにするためです。

 

ロジックにブラックボックスがあると

そのロジックの背景を知ることができないので

自分ルールを作りようがありません。

 

これが、そのロジックを使い続けることができない理由の一つです。

 

私と一緒にツールを開発してくださっているプログラマーさんが、

ご自身のブログ

『 新マーケットの魔術師-米トップトレーダーたちが語る成功の秘密 』の中から、

ギル・ブレイク氏とトム・バッソ氏の言葉を引用されています。

 

とても大切なことだと私も感じています。

 

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■ギル・ブレイク氏

システムは、他の人よりも、設計者の役に立つ、もしくは設計者の成功をもたらす傾向が強いと思います。したがって、取引手法は個人に合わせて調整されることが重要だと思います。そうでないと、その取引手法に従う自信を確立することができないのです。

だれか他の人の手法があなたの個性に合致するとは思えません。トレーダーとして成功した人はだれか他の人の手法を使うタイプではないし、また、成功したトレーダーは自分のシステムを売りに出さないものです。

 

■トム・バッソ氏

私のシステムをそっくりだれかに譲ったとしても、その人は、きっと一ヶ月もしないうちに自分の考えに合うようにシステムをいじりだすでしょう。どんな理由にしろ、他人のシステムには満足しないものです。

もし、システムをブラックボックス(非公開のルールに基づいて売買指示を出すコンピューター・プログラム)のまま渡せば、事態はもっと悪くなりますね。そのシステムで、トレーダーは気が変になってしまうでしょう。プログラムの中で何が行われているか分からないから、システムが損を出し始めると、そのシステムを使わなくなってしまうでしょう。