投資トレーニング通信 第 5 回:「できない」と認めてしまえば結果は劇的に変わる

第 5 回:「できない」と認めてしまえば結果は劇的に変わる

 

こんにちは。

Do. です。

 

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【 投資の本質は自然科学で証明できる 】

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本日は、8 回シリーズの第 5 回になります。

 

このコラムも後半に入り
僕達人間とトレードの関係に
より深く踏み込んでいきます。

 

私自身、トレードの結果が
劇的に変わったきっかけは
「 あきらめ 」でした。

 

第 2 回のプロスペクト理論のところでも
お伝えしましたが、
誰もが直面する大きな壁なので
少し別の角度からも見てみます。

 

結果を出せない頃の私は
決済ポイントを
裁量で判断していました。

 

もちろん、ルールは決めていました。

 

エントリー時にターゲットを決めて
チャートポイントに到達したら利確。

もし、エントリー条件が崩れたら損切り。

 

シンプルですよね。

 

上位足の環境認識をして
各時間足の重要な抵抗ラインになる
ポイントを見極め
トレードする時間足に落とし込む。

 

ここまで出来ていたら、
あとはルール通りに決済すればいいだけ、
だと思いますよね。

 

ところが、
これが出来ないんですよね。

 

シナリオの想定通りに
ターゲットまで到達した場合は、
素直に利確をできることは
あったのですが・・・

 

ターゲットの手前で反転を始めた場合、
ズルズルとマイナス圏まで
落ちてきたとしても
また上昇するかもしれない、
という期待感だけでホールドを続け
結局は損切りにあってしまう。

 

損切りの直後に反転上昇して
結果的にはターゲットまで
到達する、なんてこともありました。

 

こんな状況だと、
もう少し損切りを深くしておけば
良かったのに、、、

 

と未練がましい思いだけが
残りました。

 

本当は根拠ある損切り位置を
設定していた、ということも
すでに忘れてしまっているんですね。

 

少しでも想定とずれることがあると
それに、臨機応変に
対応することが出来ない・・・

 

そんな状況が続きました。

 

そこで、考えたのです。

この状況を打開するためには、
自分で動いているチャートを見て
決済の判断をする、ということを
あきらめるしかない。

 

自分には、そんな能力はない、
と素直に自分のメンタルの弱さを
認めざるをえませんでした。

 

では、どうすれば良いのか。

 

答えは 2 つしかありませんでした。

 

1 つは、指値、逆指値注文を入れておいて
それに従う。

 

もう 1 つは、
信頼のおけるインジケーターを見つけ
その指示に 100% 従う。

 

どちらも書くと簡単ですが
目的に合う条件を探し、
ここまでくるには
数年の歳月が必要でした。

https://fxdo.co.jp/eurgbp/

 

結果を出せない頃の私もそうでしたが
頭のなかで勝手に
完璧なトレーダー像を描いていました。

 

世界一優秀なトレーダーであったとしても
常に 100 点満点はあり得ません。

 

「 魔術師 」とも言われた
セラピストのミルトン・エリクソンは
「 完璧は人間の属性ではない 」として
完璧を求める代わりに
患者の健康を促進するという課題に
焦点を絞り続けました。

 

全ての問題解決は
「 変化は可能だ 」と
考えるところから始まる。

 

患者を無理やり変えようとしないで
心の中に希望を育み
レジリエンス( 立ちなおる力 )は
必ずその人に備わっていると確信して
小さな利益を得られることを
伝え続けました。

 

完璧を求めることをあきらめ、
今の自分にできる
達成可能な小さなことを見つける。

 

それが劇的な変化に
つながっていきます。

 

11 年間、激痛を伴う関節炎で
麻痺に苦しむ車椅子の男性が
エリクソンのところに連れてこられました。

 

この男性は、頭と片方の親指を
わずかに動かせるだけでした。

 

自分の不幸な人生を呪い続ける男性を
エリクソンは運動不足だと叱責し
「 動かせる親指があるのだから
それを動かさなけくてはいけません。」
と言いました。

 

男性はそんなことをしても
何の役にも立たない、ということを
エリクソンに証明するために
親指を動かし続けました。

 

ところが、
親指を動かす練習を続けているうちに
人差し指も動くことに気が付きました。

 

更に練習を続けていると、
ほかの指まで動かせるようになりました。

 

やがて彼は手首を動かせるようになり
とうとう腕まで動かせるようになりました。

 

そして、最初の面談から 1 年後、
エリクソンは彼に
小さな小屋のペンキを塗る
仕事を与えました。

 

このペンキ塗りを 3 週間で終えた彼は
ついにトラック運転手の仕事について
組合の長に選出され
さらに大学にまで通いはじめます。

 

関節炎の重い症状は残っていましたが
毎年、雨季に痛む関節を抱えて
ベッドに縛られる状態を、
「 休暇 」として楽しみにするように
までなったそうです。

 

関節炎の症状が残っている彼は
完治してはいませんが、
エリクソンのセラピーは大成功だった
と誰もが感じると思います。

 

自分を客観的に俯瞰し、
何をあきらめ、どの可能性を
育てていくのか。

 

小さな可能性の芽は
あなたの中に必ずあります。

 

ちょっと焦りすぎて
見落としているだけかもしれませんよ。

 

 

今日の話はここまでとなります。

 

それでは、引き続き、
ちょっと変わった投資のお話、
あと 3 回ありますので
お楽しみに。

 

 

※ 参考図書:『ミルトン・エリクソン心理療法<レジリエンス>を育てる』
       ダン・ショート 
       ベティ・アリス・エリクソン 
       ロキサンナ・エリクソン-クライン
       浅田仁子|訳

 

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→ 続き:第 6 回:「正直になること」これがすべての始まり
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