何のために投資をやっていますか?
僕らは「お金を稼ぐために投資をやっている」という話は何度かしたことがありますが、
その根っこにある思いは不安や恐怖です。
お金があれば将来(あるいは直近)の不安や恐怖を和らげることができる、
という目的のために投資をやっている、とも言えます。
生きていくためのお金、あるいは、生存本能を満たすためのお金を稼ぐ、
と言えば、もっとわかりやすですね。
ところが。。
ここで、ちょっと立ち止まって考えていただきたいのです。
不安や恐怖を無くすために始めた投資で
不安や恐怖の感情を抱いていませんか?
もしかしたら、明日、株が暴落するかもしれない。。。
手放そうと思っても売り注文が成立しなかったらどうしよう。。。
こんな気持ちにはなりたくないですよね。
私が中長期保有の株を持たない理由はこれです。
投資の世界に入った20年前に始めたのが商品先物取引だったので
ストップ安で身動きができない状態になった時の恐怖は
今でもその情景をありありと思い出すくらい強烈に
心のなかに残っています。
FXは短期のトレードができるので気持ちがスッキリ
私がFXをやっている理由は短期の取引ができるからです。
ほとんどが、その日のうちにクローズできるので
夜はスッキリ寝ることができます。
例えば、HLトレードだとこんな感じ。
( RangeBreak_EAでのラインエントリーです )
プルバック・ダイバージェンスロジックだとこんな感じ。
( テストなのでロット数は1.0固定です )
このように、数時間から数分以内で決済できると楽ですよね。
ストレスを感じること無く
楽しい日常の一コマとして
トレードが根付いていけばいいなあ、と思っています。
もし、投資に疲れたらこんな一服のしかたもいいですよ^ ^
最後に。
大きく視点を変えて
牛さんの生き方に触れてみましょう。
高村光太郎さんの『道程』という詩集から
牛
という詩を紹介させていただきます。
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牛
牛はのろのろと歩く
牛は野でも山でも道でも川でも
自分の行きたいところへは
まつすぐに行く
牛はただでは飛ばない、ただでは躍らない
がちり、がちりと
牛は砂を掘り土をはねとばし
やつぱり牛はのろのろと歩く
牛は急ぐ事をしない
牛は力一ぱいに地面を頼つて行く
自分を載せている自然の力を信じきつて行く
ひと足、ひと足、牛は自分の力を味はつて行く
ふみ出す足は必然だ
うはの空の事ではない
是(ぜ)でも非(ひ)でも
出さないではゐられない足を出す
牛だ
出したが最後
牛は後(あと)へはかへらない
足が地面へめり込んでもかへらない
そしてやつぱり牛はのろのろと歩く
牛はがむしやらではない
けれどもかなりがむしやらだ
邪魔なものは二本の角にひつかける
牛は非道をしない
牛はただ為(し)たい事をする
自然に為たくなる事をする
牛は判断をしない
けれども牛は正直だ
牛は為たくなつて為た事に後悔をしない
牛の為た事は牛の自信を強くする
それでもやつぱり牛はのろのろと歩く
何処までも歩く
自然を信じ切つて
自然に身を任して
がちり、がちりと自然につつ込み喰ひ込んで
遅れても、先になつても
自分の道を自分で行く
雲にものらない
雨をも呼ばない
水の上をも泳がない
堅い大地に蹄をつけて
牛は平凡な大地を行く
やくざな架空の地面にだまされない
ひとをうらやましいとも思はない
牛は自分の孤独をちやんと知つてゐる
牛は食べたものを又食べながら
ぢつと寂しさをふんごたへ
さらに深く、さらに大きい孤独の中にはいつて行く
牛はもうと啼いて
その時自然によびかける
自然はやつぱりもうとこたへる
牛はそれにあやされる
そしてやつぱり牛はのろのろと歩く
牛は馬鹿に大まかで、かなり無器用だ
思ひ立つてもやるまでが大変だ
やりはじめてもきびきびとは行かない
けれども牛は馬鹿に敏感だ
三里さきのけだものの声をききわける
最善最美を直覚する
未来を明らかに予感する
見よ
牛の眼は叡智にかがやく
その眼は自然の形と魂とを一緒に見ぬく
形のおもちやを喜ばない
魂の影に魅せられない
うるほひのあるやさしい牛の眼
まつ毛の長い黒眼がちの牛の眼
永遠を日常によび生かす牛の眼
牛の眼は聖者の目だ
牛は自然をその通りにぢつと見る
見つめる
きよろきよろときよろつかない
眼に角(かど)も立てない
牛が自然を見る事は牛が自分を見る事だ
外を見ると一緒に内が見え
内を見ると一緒に外が見える
これは牛にとつての努力ぢやない
牛にとつての当然だ
そしてやつぱり牛はのろのろと歩く
牛は随分強情だ
けれどもむやみとは争はない
争はなければならない時しか争はない
ふだんはすべてをただ聞いている
そして自分の仕事をしてゐる
生命(いのち)をくだいて力を出す
牛の力は強い
しかし牛の力は潜力だ
弾機(ばね)ではない
ねぢだ
坂に車を引き上げるねぢの力だ
牛が邪魔者をつつかけてはねとばす時は
きれ離れのいい手際(てぎは)だが
牛の力はねばりつこい
邪悪な闘牛者(トレアドル)の卑劣な刃(やいば)にかかる時でも
十本二十本の鎗を総身に立てられて
よろけながらもつつかける
つつかける
牛の力はかうも悲壮だ
牛の力はかうも偉大だ
それでもやつぱり牛はのろのろと歩く
何処までも歩く
歩きながら草を食ふ
大地から生えてゐる草を食ふ
そして大きな体を肥(こや)す
利口でやさしい眼と
なつこい舌と
かたい爪と
厳粛な二本の角と
愛情に満ちた啼声と
すばらしい筋肉と
正直な涎(よだれ)を持つた大きな牛
牛はのろのろと歩く
牛は大地をふみしめて歩く
牛は平凡な大地を歩く
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牛はただ為(し)たい事をする
自然に為たくなる事をする
牛は判断をしない
けれども牛は正直だ
牛は為たくなつて為た事に後悔をしない
素敵ですよね。
実は人も同じなんですよね。
本来の自然では。
Youtubeで探せば、この詩の朗読もあるので
是非、聞いてみて下さい。
疲れている時にはいいですよ。