FX:チャートの並べ方で通貨の流れを可視化する

通貨ペアの相関、逆相関を考えてチャートを並べる

 

こんにちは。

Do. です。

 

今日は、複数のチャートの並べ方を工夫することで

相場の流れを捉えやすくする方法をお伝えします。

 

私は現在、バイナリーとFXで使うプルバックロジックを開発しています。

そのため、監視している通貨ペアが 28 あります。

HLトレードの場合は、ポンド系、ゴールドの4つのアセットに絞っていますが

プルバックロジックの場合、ほとんどの通貨ペア(一般的に取引可能な)で

優位性が見られるのではないか、と感じているので

多くの通貨ペアを監視しています。

 

これだけ通貨ペアが多くなると、チャートの並べ方が

非常に重要になります。

 

現在、このように設定をしてその動きを見ています。

 

 

この並べ方を決めるため、最初にエクセルを使って

色々なパターンをシミュレーションしてみました。

すべての通貨ペアをアルファベット順に並べてわかりやすくしてから

通貨の相関、逆相関を考慮してグループ分けをしていきました。

 

こんな感じです。

 

 

モニターはタテ使い4枚を使うことに決めていて、

各通貨ペア日足、4時間足、1時間足を表示させるので

チャートの数は全部で84枚になります。

 

これを見やすく配置するために

チャートのウインドウは水平分割を選びました。

(単純に水平分割をすると横長の1枚のチャートが並んで見ずらいので

基本になる組表示を手動で調整しました。)

 

それぞれのモニターのキャプチャを上の写真の左から順番に並べてみます。

 

・円ペア

 

・ドルペア、EURGBP、AUDNZD、USDCAD(ドルペアで資源国ペア)

 

・スイスフランペア、GBPCAD(資源国ペア)、通貨の強弱インジケーター

 

・資源国ペア

 

3枚目のモニターには、通貨の強弱を表示するインジケーターも設置しています。

これらのモニター画面は、9月21日の23時すぎにキャプチャした画像です。

 

 

少し詳しく見てみましょう。

一番上のクロス円のチャートの1時間足は一度戻した後の下落傾向で

円が買われていることがわかります。

 

2枚目の上4段のドルストレートは下落傾向で

ユーロ、ポンド、OG、ニュージーに対して、ドルが買われています。

 

3枚目の上6段のスイスフラン通貨ペアはすべて下落傾向で

スイスフランが買われています。

 

一番下のオージー、ニュージーの通貨ペアは上昇傾向で

オージー、ニュージーが売られていることがわかります。

 

また、3枚目の通貨ペアの強弱を表した折れ線グラフを見ると

状況がよくわかりますね。

 

 

 

安全通貨である円、スイスフラン、ドルが買われて

資源国通貨のオージー、ニュージー、カナダドルが売られています。

 

 

これらの通貨ペアの動きを見て相場状況を考えると、

安全通貨が買われるリスクオフの状態と言えます。

 

相場の全体像を見るために、世界株.comのサイトを見てみましょう。

 

 

安全資産であるゴールドが買われて、VIX、ドルインデックスは上昇しています。

ダウはオープン直後は戻しましたが、その後売られています。

全体的にリスクオフ相場と言えます。

 

また、原油は下落しています。

これが資源国通貨の動きに影響している可能性があります。

 

画像キャプチャ時点では、

週明けから中国の不動産会社大手、中国恒大が発端になった

世界同時株安の影響がまだ残っている状態です。

 

また、中国とオーストラリアは結びつきが強い国同士なので

中国恒大リスクが資源国通貨に影響を与えている、

ということも考えられます。

 

 

こんなにたくさんの通貨ペアを同時に見ている状況はそんなにないと思いますが、

複数の通貨ペアを監視する場合は、

是非、並べ方を考えてみて下さい。

 

今の相場状況を総合的に判断するためには、

世界株.comに掲載されている、原油、ゴールド、ダウ、日経平均、VIXも

同時に見るといいです。

MT4のチャートでも見ることが出来るので

モニターやPCスペックに余裕がある人は表示させてみて下さい。

 

最初はよくわからなくても、

見慣れてくると、今はこの通貨メインで動いているな、

といったことがわかってきて面白いですよ^ ^