Do. のど真ん中にある柱 ~ テーマが近づいてくるのを待つ
こんにちは。
Do. です。
今日は自然道のお話です。
外山滋比古さんの『思考の整理学』という本を紹介させていただきますが
この本の中で書かれているテーマから、
私がいつも軸として持っている考え方、感じ方へとつなげた話を展開していきます。
まず、こちらをご覧ください。
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論文を書こうとしている学生に言うことにしている。
「 テーマはひとつでは多すぎる。
すくなくとも、二つ、できれば、三つもって、
スタートしてほしい 」
きいた方では、なぜ、ひとつでは「多すぎる」のか
ぴんと来ないらしいが、
そんなことはわかるときになれば、わかる。
わからぬときにいくら説明しても無駄である。
ひとつだけだと、見つめたナベのようになる。
これがうまく行かないと、あとがない。
こだわりができる。
妙に力む。
頭の働きものびのびしない。
ところが、もし、これがいけなくとも、代わりがあるさ、
と思っていると、気が楽だ。
テーマ同士を競争させる。
いちばん伸びそうなものにする。
さて、どれがいいか、そんな風に考えると、
テーマの方から近づいてくる。
「ひとつだけでは多すぎる」のである。
『思考の整理学』外山滋比古著
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「ひとつだけでは多すぎる」
この言葉だけを見ると、ちょっと意味がわからないですよね^ ^
ただ、その後の説明を読むと、その意味が見えてきます。
一点集中もいいけれど、複数の物事を同時進行するほうが心にゆとりを持ってすすめることができる、
ということですね。
確かにそのとおりだと思います。
私自身、集中する時は徹底して集中しますが、
そんな時でも、同時並行で興味があるものの情報を調べていたりします。
研究しているテーマも、投資、建築、料理、健康など
とても幅広いです。
どのテーマに比重を置いて進めていくのか、ということは
自分で積極的に決めるようなことはありません。
「最近、この情報が気になるなあ」とか
「これってあの情報とつなげればとっても面白いんじゃない?」といったように
自分が考えていないようなことが浮かんでくることがあります。
それにおまかせして動いていることが多いです。
外山さんが書いていらっしゃった
テーマの方から近づいてくる
これですね。
この感覚そのものです。
僕らの人生って、何から何まで自分で選んで来たような気がするけれど
実はそんなものは一つもなくて
すべて近づいてきたものに乗っかってきただけ、と言い切ることができます。
そんなバカな、と思われるかもしれませんが
間違いありません。
自然界はみんなそうです。
人間も自然の一部でしかありませんから。
ただ、ちょっとだけ脳が発達しすぎてしまったので、
アレコレ考えてしまうんですね。
アレコレ考えることをやめて
近づいてきたものに乗っかる。
これが自然にできるようになると
すべてが楽に動き始めます。
ちょっと気をつける必要があるのは
アレコレ考えないでテーマに乗っているつもりだけれど
なんだかうまくいかない。。。
ということもあります。
これは、頭で考えて行動してきた時間が長いので
その習慣が染み付いてしまっていることからくるズレです。
頭で考えることを無くしてしまえばいいのですが、
一気に変えることは難しいです。
無理に変える必要はありません。
心のどこかにアレコレ考えすぎない、という気持ちを持って、
時々、立ち止まるようにしましょう。
そうすれば、少しづつ、少しづつ変化していて、
気がついたらなんだか楽になっていた、
という状況になります。
楽しんでいきましょう。