カップマルタンの休憩小屋と樹木希林
おはようございます。
Do. です。
今日は樹木希林さんの本の内容から建築の話を少し。
亡くなってから
その生き方が話題になっていると感じる彼女ですが
昨日、希林さんに関する本がコンビニに 3 冊も並んでいました。
ちょっと気になって手にしたのがこの本。
『 一切なりゆき ~樹木希林のことば~ 』
つい、買ってしまいました。
ル・コルビジェのカップ・マルタンの休憩小屋のことを知っただけでも
この本を買ってよかったな、と思っています。
こんな一文です。
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私は不動産が好きで、
家に対しては少なからぬ執着があって。
ただ、その執着もル・コルビジェが、
彼の好きな地中海を望む場所に、
自分たち夫婦が住むための小屋をつくったという話を聞いたとき、
すとんと抜けたんです。
禅でいう方丈ではないけれど、
あれだけの建築家がやりたいことをやり尽くした末に、
最終的にたどり着いたというその小屋を見たとき、
こちらまで身軽になったというか……。
だから今は自分がこの世につないでいるあれこれの鎖を、
欲望も含めて一つずつ外している感じですね。
(「 きもの好き、映画好き 」2008年1月 )
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ル・コルビジェの小屋というのがこれです。
素敵ですよね。
素朴な小屋の佇まい。
この小屋を見た時、京都山崎の妙喜庵付属の茶室、待庵を思い出しました。
千利休が関わったと言われる国宝の茶室、待庵。
30代の頃、見に行ったことがありますが
とても小さな空間で
その簡素な美しさがとても印象に残っています。
20年間ほど建築と接してきた中で
200~300件の家と関わらせていただきましたが
私自身あまりこだわりはありません。
起きて半畳、寝て一畳。
トレードをする部屋は 6 畳くらいは欲しいですが^ ^
トレーラーハウスも面白いよね、
と、最近、嫁さんと話していたところです。
どんな家に住んでいる、とか。
何かを持っている、ということよりも
今、楽しく生きているかどうか。
それだけで良いですよね。
もちろん、豪邸に住むことが楽しければ
それはOKです。
日々、楽しんでいきましょう。