ちょっと建築の話を… 水平ってどうすれば出せるの?:2019.06.02
こんにちは。
Do. です。
日曜日の投稿、動画では自然道の話をしているのですが
今日はちょっと建築のお話を。
このブログは FX の話が多いのですが
今後、私が興味をもっているさまざまなことについてもお伝えしていきたいな、
と思っています。
私が好きなことについてしか話さないので
結構楽しんでいます。
実験で、いろいろなことを自由に話していきたいな、
と思っていますので、気楽に聞いていただければ嬉しいです。
今日の話は、建物を建てる時の水平の出し方について。
そもそも、どうして建物って水平に建てるんだろうなあ、
と思ったりしているのですが、
やはり、それが落ち着くんでしょうね。
私が本格的に建築と関わったのは
大学を卒業後、北海道の山ぐらしの師匠に弟子入りしてからです。
そこでは自給自足に近い暮らしをしていて、
建物も自分で作っていました。
私がいた 5 年半で関わった建物は 3 つです。
物置と車庫とデッキ。
最初に作ったのが物置ですが
物置としては結構大きかったですよ。
間口が 3.64 m で、奥行きがその倍くらいあったと思います。
3.64m は、たたみ 2 畳を横に並べた長さです。
さて、建物を建てる時にまず、必要になるのが
水平の基準を決めるための杭になります。
建物から 1 メートルくらい離した外側に杭を打つのですが
この杭を板でつないだものを遣り方(やりかた)と言います。
建物の四隅に作った遣り方に、
水平の印をつけることが建築の第一歩です。
ここからが今日のメインテーマである水平の出し方です。
水平を出すために使う道具はバケツと直径 1 センチくらいの
細いビニールホース。
これだけです。
今では、ホームセンターにレーザー水準器が売っていますが
そのような専門の道具を使わなくても大丈夫です。
建物の中心付近に 7 分目くらいまで水を入れた
バケツを置きます。
そこにビニールホースを入れます。
ビニールホースはバケツから外れて外に出ないように
結んでおきます。
その状態で、ビニールホースの反対側から
ストローで吸うように水を吸います。
口元近くまで水が来たら、それで準備はOKです。
バケツではなくて、ポリタンクでもOKです。
どうでしょう?
絵が浮かんできましたか?
ちょっと分かりづらい方は、
こちらのサイトをご覧ください。
先程、「 水盛管 」で検索したらでてきたサイトですが
とてもわかりやすく、写真と図入りで説明してくれています。
仕組みは簡単です。
容器に入れた水の表面は
常に水平なのでその性質を利用するんですね。
簡単なんですが、ちょっとした注意も必要になります。
一つは、ホースの中の水の部分に空気を入れないこと。
空気が入ると正確に測れなくなるので
もし、空気を見つけたらそれをホースの先から出してください。
それから、バケツの水の量を変えないこと。
これは当たり前ですが、
実は、この、物置を建てている時
お客さんがいらっしゃって、
バケツの水を手ですくって、飼っていたワンちゃんにあげてしまったんですね。
こんなことはめったにないと思いますが、
最初からやり直しです^ ^
この、水平の出し方は、
大工になった当初、物置やデッキを作るときには
よく使っていました。
その後、新築住宅を作るようになってからは
測量用のオートレベルや
レーザー水準器を使うようになりましたが
原点を知っておくことは大切だなあ、と思っています。
いざという時に
いろいろな応用がききますから。