【 FX を学ぶ 】歴史は突然始まりはしない:2017.09.15 朝のライン
おはようございます。
Do. です。
先程の 7 時過ぎの動きは、北朝鮮のミサイル発射によるものでした。
今のファンダメンタルズの状況を見ていると
指標もないのにドル円で大きな動きをした時は、
北朝鮮が何かをやったかな、という推測をすぐしてしまいますよね。
ドル円が大きく下げると同時に、ゴールド( XAUUSD )は上昇してくることが多いです。
この、2 つの通貨ペアを同時に監視していると
市場がリスクオンかリスクオフかの目安になります。
これは、現状での目安です。
いつもでも機能するとも限りません。
常に市場は動いていますし、大きな枠組みも変化しています。
変化する市場を、固定した自分のバイアスを持って見てしまうことが
最も怖いことです。
本当のチャートを見ることができなくなりますから。
バイアスを持ってしまうことは
目隠しをしてガラスの破片が散乱した道を裸足で歩くくらい危険です。
そんなことは怖くてできませんよね。
しっかりと目を見開いて、
今のチャートの本当の姿を感じていきましょう。
今日のワンポイントレッスンでは、
いろいろな教材の背景に隠れている見えない部分についての話です。
以前も少しお話したことがある、岡村昭彦の言葉、
「 歴史は突然始まりはしない 」
を引用させていただきました。
彼のことを知ったのは、私が20代の頃の写真学校時代。
卒論のテーマは沢田教一と寺山修司という
二人の異色の同級生と決めていました。
その、沢田教一のことを調べていてたどりついたのが、岡村昭彦でした。
彼は、世界の戦場を歩きながら、
「 我々はどんな時代に行きているのか 」を常に問い、
公器としてのマスコミの姿勢を批判しました。
とりわけ強調したのは、
歴史は突然始まりはしない、ということでした。
そのバックグラウンドを伝えないで、
あるいはそれに気付かないでいて、
センセーショナルに事件を報じるのは
マスコミが一般に与える影響は大きいので、
特に国際報道の場合はいましめなければならないと主張しました。
ロバート・キャパの後を継ぐカメラマンと言われていた岡村昭彦の
報道に対する姿勢。
常に流動的なチャートに対峙し続けるトレーダーの
心のベースにもなり得るのではないでしょうか。
※ 参考 『 カメラは私の武器だった ― きみは、アキヒコ・オカムラを知っているか 』暮尾 淳 著