トレードはストップ設定から始まる

すべての投資は損失額を基準にする

 

このブログを読んでいらっしゃる方は、

もう、聞き飽きたと思うかもしれませんが

とても重要なことなので

何度も何度もお伝えします。

 

すべての投資は、損失額をベースに考えて行います。

これがスタンダードです。

 

FXで言えば

 

「 エントリーする前に、まず、ストップ位置を決める 」

 

これです。

 

 

「投資は余剰資金で」とよく言われます。

何度も何度も聞いている言葉ですが、

つい、目の前の想定利益を現実と勘違いしてしまうと

無理をしてしまうのが人間です。

 

それを否定してしまって正論を言うのは簡単です。

ただ、それを一度、自分の中にのみこんで、

「俺ってそうだよなあ~」

と実感として認めてしまうことが大切です。

 

それを認めた上で、

投資の世界からきっぱりと足を洗う。

 

これは潔いです。

 

心からそうしてください、とお伝えしたほうがいい人も

残念ながらいらっしゃいます。

 

それは、良いとか悪いといった問題ではなくて

人それぞれ、向き不向きがあるので

仕方がないことです。

 

 

では、

「俺ってそうだよなあ~」

と認めた上で、

「じゃあ、そんな俺だからこそ、どうやって取り組めば良いんだろう?」

と、自分自身に問いをなげかけ続けていると

答えは見えてきます。

 

 

一つだけルールを決める

 

どんな答えが見えてきましたか?

 

もし、何も浮かんでこないようでしたら

一つだけ死守するルールを決めて下さい。

 

そして、そのルールだけは必ず守る。

それができなければ、投資の世界から撤退する。

 

それくらいの覚悟で、たった一つのルールを決める。

 

 

これを実践してみて下さい。

ゆっくり、ゆっくり、景色が変わってきます。

 

焦ってはいけません。

じっくり、ゆっくり、です。

 

 

 

さて、

そんな、たった一つのルールにおすすめなのが

「ストップを入れること」です。

 

そんななこと、FXをやっている人にとっては常識だよ!

という声も聞こえてきそうですが、

まずは、こんな小さなことからでいいです。

 

これを一度でも忘れたら

投資の世界を去る。。

 

この覚悟だけは忘れないで下さい。

 

 

習慣になると、

ストップを入れていないポジションなんて

怖くて持てなくなりますから。

 

それをクリアしたら、

今度はストップの適正値を基準にリミットとロット数を決めていく、

といったルールにアップグレードです。

 

これができるようになれば、

もう、大きな損失で落ち込むことはなくなります。

 

トレードする前から損失額が明確に見えているわけですから。

 

 

この段階でとっても大切なことは

その損失額を口座残高の1%程度にすること。

 

一度のトレードで、大きな利益を望むことはできませんが

損失も少ないので、メンタルがブレなくなります。

 

淡々とトレードを行うことが大切です。

朝起きたら顔を洗うように、

エントリータイミングがあったからエントリーをする。

ただ、それだけを繰り返すのは退屈かもしれませんが

退屈さを感じることを目標にするくらいが丁度いいですよ。

 

 

資金管理の一例

 

最後に、私の例ですが、

ストップを決めることを考え続けていると

こんな形での資金管理ロジックにたどり着きました。

 

動画でお話をした

プルバック・ダイバージェンスロジックの場合の一例です。

( ロジックのサポートEAをプログラマーさんに制作していただくための仕様書の一部です )

 

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● 資金管理の例

下記のような使い方を考えています。
全体の流れがわかったほうが、EAの意図が伝わりやすいと思いますので
トレードの流れを説明させていただきます。

・トレーダーが下記の例のように自分で選んだ資金管理ロジックでトレードをする
 基本損失額のN倍のNの数値(基本損失額比率)は、トレーダーがそのトレードの前に記入する
 直前のトレード時とNの数値を変えていなければ、そのまま前回と同じ基本損失額xN倍を基準にロット数を計算してエントリーを行う
 リセットボタンが押されるまでは毎回のトレードの基準になる基本損失額は同じ
 リミットの獲得pips数は毎回違ってくるがリスク比率[%]でロット数を決めているので
 資金管理をリセットしない限り毎回のトレードの基本損失額は同じ

・ダランベール(口座残高:100万円、リスク比率1%[基本損失額10,000円]、TP比率1.1と仮定する)
 1回目:ストップ到達時の損失額=基本損失額x1:負け:結果-10,000円:結果合計 -10,000円  
 2回目:ストップ到達時の損失額=基本損失額x2:負け:結果-20,000円:結果合計 -30,000円
 3回目:ストップ到達時の損失額=基本損失額x3:勝ち:結果+33,000円:結果合計 +3,000円
 4回目:ストップ到達時の損失額=基本損失額x2:勝ち:結果+22,000円:結果合計 +25,000円

 結果が基本損失額の絶対値を上回れば(上記例の場合、4回目)トレーダーがリセットボタンをクリックすることで基本損失額をリセットする
 有効証拠金が増えているので、複利の場合、次回の基本損失額は今回より大きくなる

・このようなトレードのサポートをするため、チャート上に設置したパネルに、
 最初の基本ロットエントリー直前の有効証拠金を記載し
 その有効証拠金を基本損失額の絶対値以上超えることを目標に、そのセットのトレードを行う

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損失額をすべてのルールの基本に使っている、

ということをおわかりいただけると思います。

 

損失額ベースのトレードを追求していくと

いろいろと応用が効くようになりますよ^ ^