通貨の強弱を見ることで現状の相場観の把握が的確になる

通貨の強弱を見ることで現状の相場観の把握が的確になる

 

こんにちは。

Do. です。

 

今日は通貨の強弱についてお話しました。

FXでは「通貨ペア」という言葉がよく使われますが

「通貨」という言葉が使われる機会は少ないですよね。

 

通貨ペアは、その名の通り

2つの通貨の組み合わせです。

 

ドル円( USDJPY )という通貨ペアなら

米ドル( USD )と円( JPY )の組み合わせになります。

 

 

例えば、ドル円が上昇した時、

その原因を通貨の強弱で見ると下記のようなパターンがあることがわかります。

 

1. 米ドルが強くなった

2. 円が弱くなった

3. 米ドルと円ともに強くなっているがドルが強くなる割合のほうが円が強くなる割合より大きかった

4. 米ドルと円ともに弱くなっているがドルが弱くなる割合のほうが円が弱くなる割合より小さかった

 

米ドルと円の強さの割合でその通貨ペアが上昇するのか下落するのか

持ち合いになるのか、が決まります。

ということは、通貨の強弱に注目していれば

通貨ペアの現状の動きを正しく認識して

今後の動きを考える材料を得られるということになります。

 

下記のグラフをご覧ください。

 

これは、通貨の強弱を見るためのインジケーターになります。

グラフが上下に広がっているところに注目です。

このように通貨の強弱のグラフの中で、一気に強くなる通貨や弱くなる通貨が多くなると

相場のボラティリティが大きくなっていることがわかります。

 

そして、一つ一つの通貨の動きに注目すると

通貨ペアの動きが浮かび上がってきます。

 

例えば、緑のポンドと青の米ドルを見てみましょう。

ポンドは急激に下がった後、すこし落ち着く時間があって

その後急上昇しています。

 

一方、米ドルは上昇後V字で折り返して落ちてきました。

 

このポンドの動きと米ドルの動きを縦軸の時間を同時に見ていくと

ポンドドルの動きが見えてきますよね。

 

ポンドドルの動きを想像してみると、

急激に下落後、ポンドの弱さが落ち着いて下落の勢いが緩やかになって

米ドルが弱くなってポンドが強くなるタイミングで急騰する。

このようになります。

 

 

通貨の強弱から通貨ペアの動きが見えてくるということは

逆もまた然り。

いつもは通貨ペアをメインで見ていますが

自分がトレードをするために環境認識を行う時、

通貨の強弱も見ることにすれば、

客観的に今の相場状況を把握することができます。

 

例えば、ポンド円でトレンドが出た後

少し持ち合いになってきた時にどんな戦略を取ることができるのか。

その時の通貨の強弱は、単純にポンドが弱くなっただけなのか

それとも円もポンドも弱くなっているのか。

これがわかるだけで、相場の質の把握がとてもやりやすくなって

より具体的な戦略をたてやすくなります。

 

 

色々なパターンがあるので

ある程度の慣れは必要ですが、

通貨の強弱の把握は環境認識の基礎の基礎です。

 

是非取り組んでみてください。